過去に発売されたある意味「レア」なメタルパーツを紹介するコーナーです。
メタル番長は最初期のメタルパーツがどんなもんかまったく知らないので、
メタルな先達たちの投稿をお待ちしております。

2005/12/24 P229メタルスライド更新

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■■2005/12/24
■■ちゅんぴーさんからのモスキートモールド製「SIG P229メタルスライド」

すいませんすいません、せっかく投稿していただいたのに更新できなくてすいません。
なんと8月から死蔵しておりました。8月といえば、ようやくオムツ替えに慣れて母乳が安定してきたのでミルクをやめた頃でしょうか。
メタル番長は実はまだ気分的には9月ごろなんだけど、世間はもう年末です。投稿に感謝とお詫びをしつつ、紹介させていただきます。

あ、今は番長娘が朝の5時から独演会して眠れなくてメタル番長自身は風邪引いて喉痛くて最悪だけど、がんばって更新いたします〜。

さて、長興パーツで沸かせてくれた、ちゅんぴーさんからの渾身の投稿です。
メタル番長は思わず脳内タイムスリップして、何年も前の風景を見たような気がします。良い時代に生まれたのを感謝するなり〜。

モスキートモールドのメタルパーツで本当にヘンなのはタナカP229用です。
P226用は載せていただいたZEKEの方がヘンです。(てろてろのメッキね)

ちょっと見るとなんでもないメタルスライドにアウターバレルです。
リコイルスプリングまでついているので親切だなあ、などとノンキなことを言っていられるのは今のうちです。

アウターバレルは素晴らしい精度で、バイトの跡が光っています。
なんだかシロウトがガンブルー液で処理したような茶色ですが、素材が鉄です。当時は鉄のバレル、といえば客も店主も店頭でしばらく踊ったものでした。
見えない部分の肉厚が薄く、軽量なので作動への悪影響も最低限でしょう。
現在でもこのレベルの製品は珍しいです。

チャンバー部は亜鉛ダイキャスト製なのですが、組み立てはエイヤッと押し込んであるだけでした。
このへんはあんまり強度があると却ってコワイ、という考え方もありますね。

マズルにライフリングの再現はありません。

さて、このスライド最大の特徴は素材が「亜鉛」だということであります。

ABSのスライドは大まかに測って35gくらいでしょうか、

対して、今回の亜鉛スライドは楽々と200gを超えています。

当時は、BLKガスガンへのHW素材が今ほど普及していませんでした。
真鍮のスライドなんか噂も聞いたことがありませんでしたから、200gのスライド、というのは驚異そのものでした。

いかに強力なマグナとはいえ、スライドの内側にはいささかの軽量化への努力も見られません。

そもそもP229はブランクから削り出したステンレスのスライドが自慢です。
ヘンな肉抜きはリアルさを損なうわけですね。

よほど作動が不安だったのでしょう、短いスプリングが付属しています。
せっかくタナカがより合わせのリアルなスプリングを用意してくれているのに、ホームセンターっぽいユニクロメッキが悲しいです。


組み込むと、650gだったP229が一気に850gにもなります。
重量が増加したのは銃の上半分だけですから、作動させなくても手に取るだけで重心位置の高い、グラグラした感じが味わえます。

さらにP229のグリップは、すべりやすい上に肉厚が薄すぎ、強く握るとフニャフニャします。
確かに猛烈に重くはなりますがリアルな感じ、というわけにはいきません。
なんだかスコープを載せたハンドガンを連想するイヤな感じです。

作動は意外なほど快調です。拍子抜けします。
もちろんスライドの動きはずいぶん遅くなりますが、薄いグリップをしならせながら銃全体をゆする重い衝撃はその後も類似のものを知りません。(ほめている)

さて、このメタルパーツは、現在の目で見るとどうということはありません。
しかし、メタルスライドそのものが珍しかった当時、忽然と出現した「黒染めの亜鉛スライド」のショーゲキを、今になって正確に表現するのは難しいです。
それは、昭和46年以来ずっと醒めない悪夢からの覚醒でありました。

人目を避けながら物陰でパッケージを開け、スライドに鼻のアタマを押し付けて新鮮な黒染め亜鉛の肌の香りを胸いっぱいに吸い込んだ日の幸福を、ほろ苦い涙を、我々は生涯忘れることはないでしょう。

その後、ZEKEからタナカSAA、M29とたて続けに黒染め亜鉛の外装が発売されて、白髪アタマの腐れ亜鉛厨たちが、店頭で踊り狂うようになるまでには、まだ何年もの歳月が必要なのでした。

ちゅんぴーさんのレポートは以上です。な、泣かせるねえ。いい話だねえ。
ご投稿、ありがとうございました。皆様からの投稿もお待ちしております。